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パレスチナ・ファレスティーン

笑って泣いて食べて暮らしたパレスチナ。 時々の思いを綴ります。

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刺繍・ロバ・壁

イドナ村の刺繍のおばちゃんとの出会いの話の続きです(1234)。ID13.jpg
イドナ村の概観、おばちゃんの家は写真手前の、更に手前あたり。

イドナ村の刺繍の上手なおばちゃん
刺繍で障がいを持った子どもを学校に行かせ、家族を食べさせる、と頑張っています。

イドナ村のおばちゃんとは、
いつも、ベツレヘムのベイトジブリン難民キャンプのおばちゃんの所で会います。
あるとき、私が、難民キャンプのおばちゃん宅に着いたら、
既にイドナ村のおばちゃんは来ていて、かなり話が盛り上がっていました。

何と、イドナ村のおばちゃん、私が支払った刺繍のお金で、「ロバ」を買ったとのこと。
畑を耕して、オリーブもしっかり手入れして、頑張るとのこと。
学費がロバに変わったのではなく、学費を稼いでいくために「ロバ」を買ったとか。
ID30.jpg
     こちらは、ガザの「働くロバ」。

パレスチナの「ロバ」はとても働き者ですが・・・。
いつも、悲しい声で鳴き、どことなく、ちょっとマヌケでかわいいです。

そんな「ロバ」なもので・・・、
難民キャンプのおばちゃんは、
「リカが買った刺繍が、ロバに変わった」と大笑い。
その話で、盛り上がっていたのです。
ID25.jpg
イドナ村のおばちゃんによる総刺繍の作品、まるで、織物のようです。

しかし、現実は厳しかったのです。
イドナ村は、ヨルダン川西岸地区南部のヘブロン地区西端、イスラエルとの境界に位置します。
イスラエルが「治安上の理由」として建設を進めている「分離壁」の建設が、
とうとうイドナ村にも及びました。

イドナ村のおばちゃんの家は、村の入口に近い村でもイスラエルとの境界近くで、
畑は更にその西側。
おばちゃんの家族の土地も半分以上、接収されてしまったとのことです。
ID31.jpg
    イドナ村の西側に建設された「分離壁(フェンス)」。

「ロバ」は?
「ロバも仕事がなくて、私たちと一緒!」などと、説明してくれるのですが、
失業率の高いパレスチナの状況を皮肉りながら話してくれるもので、
非常に大きな、深刻な問題なのに、どうも笑いを誘われます。
結局、「失業中のかわいそうなロバ」と言って、みんなで笑ってしまいました。
ID33.jpg
こちらのロバも「分離壁(フェンス)」(写真奥が建設されて、壁の向こうの畑に行けなくなった。
(2005年ヨルダン川西岸地区・ビリン村近く)

ID32.jpg
こちら、ロバまでイスラエル兵の検問を受ける?(2003年ベツレヘム)

悲観的になって落ち込むのではなく、
笑いと飛ばせる力があるから、生きていけるのでしょうが・・・。

どうしても真剣になりきれないのが、パレスチナの常なのでしょうか。

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コメント


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確かに笑い飛ばさないとやっていけない現実がありますよね。たくましい・・・私も見習わないと。

しかし、ロバまでセキュリティチェックって、笑えるかも・・・。笑えない話なんだけど。前にガザでエレズ付近に車両通行禁止になった時、イスラエル側からのエキスプレス便が馬やロバでその区間運ばれるのを見たときにはさすがに笑えたました(あれもかなり笑えない現状だったんだけど・・・)。

なおあん | URL | 2009-11-03(Tue)16:35 [編集]


ロバは、やはりパレスチナの風物詩ですね。

ミシュミシュ | URL | 2009-11-22(Sun)14:53 [編集]


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