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パレスチナ・ファレスティーン

笑って泣いて食べて暮らしたパレスチナ。 時々の思いを綴ります。

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ワインづくり

秋風が涼しく感じられる頃になると、パレスチナはブドウが旬。
ワインづくりの季節になってきたなあと感じます。
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7月のエルサレム、既にエリコ産の早生ブドウ(写真中央)が売られていました。

パレスチナの人口の約5%はクリスチャンなので、お酒は飲めます。
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ベツレヘム郊外のサレジオ会修道会のクレミザンワイナリーで作られているワイン。

パレスチナに、お酒造りに関する法律があるかどうかはわかりませんが、
家庭でワインを作るクリスチャンもいます。
羊飼いの野とも呼ばれるベツレヘムの東にある町、
ベイトサフールに住んでいたときの大家さんはクリスチャンでお医者さん。
心臓内科が専門ですが、生化学にも造詣が深いようで、
ワインづくりがお得意で、先生から直々に習いました。
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ベッサフールで住んでいた家の窓からの風景。

ブドウは、現地産、バラディ(現地のもの)と呼ばれるものを使います。
(余談ですが、パレスチナでは、ブドウは皮ごと食べます)
甘みが強くて、味が濃いのが特徴です。割と遅く収穫されて値段も安いものです。
大家さん曰く、たくさん出回っているときのものが、旬で一番甘くて美味しいとの事。
糖分がアルコールに変わるので、甘さは重要です。
甘みの強いバラディの白ブドウと、
皮がちょっと渋く野趣の力強い味のあるバラディの黒ブドウを半々ぐらい、
好みのブレンドにします。
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道端で野菜や果物を売っているおばちゃんたちから、おいしそうなブドウを買い求めていました。
大量に買おうとすると、たたき売りが始まったりするので、それもまた楽しいです。
外国人が大量にブドウを買うと、何にするのか、と聞かれます。
おばちゃんたちは、アルコール厳禁なムスリム。
ワインづくりとは言いにくいので、ぶどうジュースを煮詰めた蜜(デブス)を作る、
などと言ったものなら、そこでにわか料理講習会が始まります。
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大家さんによると、ブドウを数日陰干しして、甘みを凝縮させてから、
潰す工程に入るのが、良いとのことでした。
また、暑すぎると発酵が進みすぎるので、秋風を感じてからがベストシーズンです。

作り方は、いたって、シンプル。
ブドウを丁寧につぶして、皮も種も一緒にポリバケツに入れます。
味を見て、甘みが足りないかなと思ったら、お砂糖を加えます。これは勘です。
甘みが十分にないと、アルコール分が足りず、お酢になりやすいので要注意です。

蓋は、空気が出ていけるように、密封しないものを選びます。
朝晩、清潔なスプーンでかき混ぜます。
2-3日したら、皮が浮いてきて、発酵も進んできます。
ぽこぽこ音がするのが、何とも言えず、可愛いです。

10日前後で、皮と種を取り除きます。
この“ジュース”をペットボトルか何かに移して、更に発酵させます。
気泡が上がってくるので、いっぱいに詰めないで、蓋は軽くあけておきます。
でないと、爆発してしまいます・・・。
約1ヶ月でほぼ飲めうようになります。ワインボトルに詰め替えて、冷暗所で保管します。
酸化防止剤も防腐剤も何も入っていないので、1-2年で飲みきったほうが良いようです。

味は、経験上、一本一本違います。同じ、“樽”に入っていたはずなのに・・・。

手作りのワインは、味を楽しむのではなく、人生を楽しむもの。と、誰かが言っていました。
ブドウの季節を心待ちにし、
ブドウを選び、買い物を楽しみ、
発酵の過程では、毎日少しずつ変わる、音と香りと味にどきどきし、
1ヶ月以上経って、やっと、試飲。
ワインづくりの話で会話は盛り上がる。

至福の時間を楽しめる手づくりワイン。
また、パレスチナに行きたくなりました。

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コメント


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ワインつくり、お手伝いさせてもらったのが懐かしいです。そう、味よりその作る過程や自家製をともだちと一緒に飲む、というのが各別楽しかったと思います。もちろん味もおいしかったですよ。何せこの世に一つしかない特別なものでしたからね!

修道院で作られているワインとか、パレスチナのワイン、歴史も感じますね。

なおあん | URL | 2009-09-12(Sat)23:01 [編集]


本当に豊かな所だと改めて感じてしまいます。

ミシュミシュ | URL | 2009-09-16(Wed)11:12 [編集]


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