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パレスチナ・ファレスティーン

笑って泣いて食べて暮らしたパレスチナ。 時々の思いを綴ります。

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パレスチナで初のオペラ1

7月にパレスチナに行ったときのこと。
パレスチナで初めて、パレスチナ人によって
アラビア語で上演されたオペラに行く機会がありました。
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出演者の中心は子どもたちという異色のオペラでした。

パレスチナで子どもたちによるオペラ???

私はパレスチナの子どもが大好きです。
パレスチナの子どもにぞっこんです。
パレスチナの子どもは世界中で一番かわいいと言ってはばかりません。
op02.jpg
(写真の子どもたちの歌唱力とは関係ありません)

しかし・・・、歌に関しては欲目に見ても、上手とは言えないです。

幼稚園を訪問すると、よく子どもたちが歌を歌って迎えてくれるのですが、
鼓膜が破れるほどの大声で奏でられるほとんど雄叫びです。
ちなみに踊りは得意です。
op01.jpg

小学校では、音楽教育は正規の授業ではないです。
子どもセンターなどで、誕生日に「ハッピー・バースデー」を
アラビア語で歌ってくれたことがありますが、
それぞれが好きなキーで歌い始め、不協和音が響き渡ります。
音痴集団かと、耳を疑ったことさえあります。

それが、西洋音楽の中でも、歌唱力に加えて
芝居の表現力と高い完成度を要求されるオペラ。
皆目、見当がつきません。
名誉挽回のために申し添えると、もちろん、歌の上手な子どももいます。

「The Story behind the tale」 (物語の背後のおはなし)
op03.jpg
50人もの子どもたちが出演するとか。大規模学芸会なのか。。。

このオペラのきっかけは、ある一人の若い音楽家の熱意からでした。
今回のオペラで音楽監督、指揮を務めた、ドイツ人のアナは、30歳そこそこの音楽家です。
op05.jpg
   オペラでオーケストラの指揮をするアナ

アナは、元々ラマッラーにあるエドワード・サイード音楽学校で、バイオリンを教えていました。
この音楽学校は、1994年に設立され増したが、この名前になったのは2004年です。
この学校の特別理事を務め、2003年に白血病で逝去した
パレスチナ人の英文学者で批評家のエドワード・サイードを記念した名前になりました。

アナは、パレスチナの子どもたちに、何か特別な音楽の経験をさせたいと考えたそうです。
より多くの子どもたちが楽しく参加できる音楽、
それで、歌と芝居が合わさった、オペラにたどり着きました。
アナは支援者を探し、バレンボイム-サイード音楽センターを通して資金を得ることに成功。
この壮大な企画は、始まりました。

ダニエル・バレンボイムはアルゼンチン生まれのユダヤ系イスラエル人音楽家で、
ウィーンフィルでも指揮をし、ベルリン州立歌劇場の音楽監督も努める世界的音楽家です。
故エドワード・サイードと、長く深い親交があり、
1999年に、ウェスト=イースタン ディヴァン オーケストラをサイードと共同で設立しました。
このオーケストラはスペインのセルビアを拠点とし、
イスラエル人とパレスチナ人及びヨルダン、シリア、レバノンなどアラブ諸国の
若手音楽家が団員で、共存への架け橋を理念に活動しています。
バレンボイムは、これらの功績から2008年にパレスチナ市民権を授与されています。
アナが資金を得たバレンボイム-サイード音楽センターも本部をスペインに置き、
このオーケストラの活動をはじめとした音楽活動を支援しています。

さて、このオペラは初めてのことばかりです。
アラビア語でのオペラは、前代未聞です。パレスチナどころの騒ぎではありません。
加えて、子どもたちが中心的な出演者。
そして、パレスチナで初めてのオペラは、子どもたちのための音楽プログラムだったのです。
つづく

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コメント


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パレスチナはイブダーをはじめ、こどもの舞踊団は上手ですよね。歌はだめなのですね・・・。(オペラにきつぅ)
お絵かきも中学生くらいが小学生低学年並みの絵を書く、と子ども向け社会心理プログラム活動をしていた友人から聞きました。

「美術・工作」とか「音楽」「演劇」といった芸術にならなくても表現方法を学ぶ教育が学校でできればいいんでしょうけれども(まず楽しみのため、そして非暴力での表現手段を学ぶことにもつながるし)、そこまで資金が回らないのが実情なのですよね。食べるだけでも精一杯の社会ですから。

学芸会並みでも、やることに意義がある!?こどもたちがそれで自分に自信をつけてみれるといいですね。観劇、お疲れさま~。続き楽しみにしています!

なおあん | URL | 2009-08-24(Mon)03:28 [編集]


音楽教育があまりないなか、歌が上手な子どもは、天性の才能があるらしく、4分の1音を操り、アラブの昔からの歌などを披露してくれます。それは、艶があって、なかなか素敵です。
あと、音が外れても、みんなで歌うのは楽しいみたいです。
更なる名誉挽回のために。

ミシュミシュ | URL | 2009-08-24(Mon)23:44 [編集]


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