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パレスチナ・ファレスティーン

笑って泣いて食べて暮らしたパレスチナ。 時々の思いを綴ります。

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映画「沈黙を破る」と2002年ジェニン

2002年春当時のことです。

映画「沈黙を破る」で描かれている
2002年のイスラエル軍によるヨルダン川西岸地区への大規模軍事侵攻。
ナブルスのバラータ難民キャンプとジェニン難民キャンプの人々の様子が
克明に記録されています。

BS0005.jpg
ジェニン難民キャンプの破壊された民家、屋内に残っている食料を探しにきた老女。

私は、この時期、NGOの緊急医療支援メンバーとしてパレスチナにいました。
エルサレムを拠点にして、国際人道法に基づいた人道支援活動で、
イスラエル軍の許可を取って、攻撃の被害を受けている地域に、
医薬品や食料など必要なものを調整して、届ける仕事に従事していました。

パレスチナでの救援活動に関わる国際NGOが共同で、
ジェニンに救援物資を届ける許可が取れ、
NGO間で調整して担当の物資を決定し、徹夜で準備をして、ジェニンに向かいました。
ちょうど、その日の朝に、イスラエル軍はジェニン市中心部から撤退しました。


BS006.jpg
検問所で待たされる支援物資を積んだトラック。

私たちは、検問所で長時間待たされましたが、
何とかジェニンしないまで物資を届けることができました。
私は、病院の子ども用の粉ミルクや離乳食を担当していましたので、
難民キャンプのすぐ横にあるジェニン病院に向かいました。
前日まで、軍事封鎖下、24時間に渡る外出禁止令が出されていましたので、
病院の前は人でごった返していました。
私たちは、裏の駐車場にトラックを止め、荷物を運び出すことになりました。


BS0004.jpg
駐車場で最初に目にしたのが、写真の光景でした。
どんなに優秀な医者でも、医薬品や食料調達に長けたNGOスタッフでも
この人々の命を救うことはできません。
紛争地で、民間人に食料・医薬品・衣料・シェルターなどを提供する人道支援は、
確かに必要です。
しかし、人道支援は紛争を止めることはできないことを
ご遺体を前に痛感させられました。

私はジャーナリストではありませんが、
このことを伝えなければと、震える手でシャッターを切りました。

映画「沈黙を破る」では、
2002年に何が起きたかということと、その後の人々の様子が描かれています。
パレスチナ側でのインタビューも内容が深く、
パレスチナに人々の心からの訴えが伝わってきます。

それと同時に、元イスラエル兵の証言が、折り重なるように綴られ、
両者の叫びから私たち自身が考えさせられます。

関連書籍:土井敏邦「パレスチナ ジェニンの人々は語る」

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映画「沈黙を破る」と2004年イスラエルにて

最近、イベント情報ぐらいしかブログを更新していませんでした。
パレスチナ映画や書籍のことをよく聞かれるので、
別に書いたものを移動させました。

映画「沈黙を破る」に題名にもなっている
イスラエルのNGO「Breaking the Silence」の最初の写真展は、
2004年6月、テルアビブで開催されました。

私が、写真展で撮った写真もありました。
BSS001.jpg
写真について説明する元兵士と聞き入る若者。

当時、私は、NGOのスタッフとして、パレスチナに赴任していました。
イスラエル軍によるガザ地区ラファでの大規模家屋破壊があった直後で、
その緊急救援にも携わっていました。

また、イスラエルの人権NGO「人権のための医師団」と
パレスチナの医療系NGO「パレスチナ医療救援協会」が協働している、
ヨルダン川西岸地区での巡回診療にも参加していました。

その巡回診療にイスラエル人の写真家のミキ・カッツマン氏が来ておられました。
イスラエルの新聞ハーレツ紙英語版に毎週金曜日に掲載される
パレスチナ関連の特集記事の写真を撮っている写真家として有名です。
「人権のための医師団」の活動も長く追っているとのことです。

カッツマン氏から、写真展「沈黙を破る」を紹介してもらいました。
彼は、ヨルダン川西岸地区ヘブロンで従軍しているイスラエル兵から相談を受けて、
写真の撮り方を指導したとのことでした。
「新しい」写真展なので、ぜひ、観にいったら良い、
というようなことを言われたことを記憶しています。
また、テルアビブの写真展の会場は、
「人権のための医師団」の若いスタッフが工面したとも聞きました。

国連職員の日本人の友人もこの写真展のことを聞いていて、一緒に行くことにしました。
元イスラエル兵が、ヘブロンで自分たちが見たものを写真にして訴える、
と言われても、ガザ地区ラファの大破壊を目の当たりにして、活動している私には、
一体何のことなのか、写真展に行くまでは、正直、わかりませんでした。

BS002.jpg
ヨルダン川西岸地区及びガザ地区で、イスラエル兵がパレスチナ人から没収した車の鍵の数々。

BSS003.jpg
イスラエル兵士が撮った写真。
上の写真は、私にとって強烈な印象でした。
パレスチナ人の子どもたちが、
「イスラエル兵が銃を向けてパレスチナ人を捜査する」状況を
パレスチナ人とイスラエル兵に別れてする「ごっこ遊び」と
その様子を見ているイスラエル兵の写真です。
この写真をイスラエル兵自身が撮影したことに私は驚きました。

映画「沈黙を破る」には、なぜ元イスラエル兵が、このような写真を撮って公表し、
加害の実態を告白するようになったのか、
心からの叫びが、深く丁寧に描かれています。

関連書籍:土井敏邦「沈黙を破る」「ガザの悲劇は終わっていない」
「イスラエルの声、パレスチナの声」
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パレスチナの子ども写真展・トーク

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2011年3月 ガザで私が出会った子どもたち


パレスチナ現地調整員一時帰国イベント
パレスチナの子ども写真展・トーク

2012年8月からパレスチナの現地に赴任しているスタッフの金子由佳が一時帰国し、本人が撮りためた子どもたちの写真を解説しながら、JVCのパレスチナ事業や、ガザ地区やエルサレムの最新の様子をお伝えします。皆様のお越しをお待ちしております。


写真展:2013年7月21日(日)09:30~18:00
トーク:10:00/15:00/17:00 各1時間程度
■会場:西口貴翠書道教室
■住所:東京都新宿区神楽坂6-16 桑原ビル2階
■アクセス:
東西線神楽坂駅徒歩2分 早稲田通り100円ショップ角入り右手3軒目
アクセスマップ
http://kuitecco-kisui.com/kagurazaka.html
■入場費:500円
※終了後、スピーカーを交えた懇親会を予定しています。
■スピーカープロフィール
金子 由佳(パレスチナ現地調整員)
大学卒業後、NGOやODA実施機関に6年半勤務。2011年、オーストラリアクイーンズランド大学国際政治学部にて修士号を取得後、国連大学、外務省勤務を経て、2012年6月より現職。JVCパレスチナ事業・ガザ地区の現地調整員を担当。赴任後20回近くガザを訪れ、子どもの栄養失調予防事業に携わり、現地の人との連帯を目指す。

■お問合せ、Email: tsudaka@ngo-jvc.net
TEL: 03-3834-2388
FAX: 03-3835-0519





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