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パレスチナ・ファレスティーン

笑って泣いて食べて暮らしたパレスチナ。 時々の思いを綴ります。

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エルサレムのジプシーコミュニティ

エルサレム旧市街のライオン門近くに
ジプシーコミュニティがあると聞いたのは10年以上前のこと。
パレスチナ地方は、回廊地域だし文明の交差点だから、
そんなこともあるのかぐらいに思い、忘却のかなたに置かれていました。

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10年ぶりに、ジプシーコミュニティの話題が出て、
旧市街ではなく東エルサレムのシャアファットにある
女性のエンパワーメントを目的としたジプシーセンターに行く機会がありました。

エルサレムでは、ジプシーは、ドマリ(domari)と呼ばれます。ガザではドムだそうです。

パレスチナ地方にインド方面から、ジプシーがやってきたのは約500年前。
それ以来、マイノリティーとして、独自のコミュニティーの中で生きてきたとのことです。
現在の、エルサレム、西岸地区、ガザ地区、イスラエル内の人口は、約1万人です。
アラビア語を話し、宗教はイスラーム。ジプシー同士での結婚が多いそうです。

特にエルサレムでは、通常の教育システムからドロップアウトしてしまう子どもが多く、
そのため識字率も低く、職も限られてしまうなどの問題があり、
加えて女性は、保守的なコミュニティーの中での制限も多いとのことです。

センターでは、
女性の収入創出を目的としたケータリングサービス、
独自の伝統や美意識や伝統を生かしたアクセサリーや刺繍製品の制作と販売、
女性の自立に向けての職業訓練、
子どものための放課後補習教室などなど、様々なことに取り組んでいます。

なかでも、印象的なのは、アクセサリーの数々。
これは、特にジプシーの中で受け継がれてきたものだそうです。
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独特の色彩感覚に引き込まれて、
お話へのお礼も込めてと言い訳しながら、天然石のネックレスを買いました。
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センターの活動を紹介したリーフレット(上)と
天然石がゼリービーンズのような風合の、鮮やかでかつ可愛い色彩のネックレス(下)。

まずは、独自の美しい文化から知りたい、と感じたところです。
奥が深いパレスチナ。まだまだ、知りたいことがたくさんあります。

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ガザワールドカップ最終戦+α

歴史的なサッカーの試合、
ガザワールドカップ2010は、順調に試合も進み、15日が決勝戦でした。

フランスが、ヨルダンを下して、優勝したとのことです。

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公式?ホームページより、決勝戦の様子の写真をお借りしました。

熱い応援の様子が伝わってきます。
既に暑くなっている5月のガザの土曜の午後、
若者たちのエネルギーが爆発したことでしょう。

開会式のインタビューで、ガザの若者が、
「僕たちだってサッカーを楽しむ自由はある!」
というようなことを言っていたのが思い出されます。

実は、昨年の夏にも、
メッセージ性が高く、ウィットに富み、かつ人々が楽しめるイベントが
ガザ地区で開催されました。

2009年7月30日に、ガザの子ども6000人がたこ揚げギネス記録に挑戦しました。
AFP記事:2009年7月31日
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2626569/4412107
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知人が紹介してくれたこのイベント。
いつもと空を舞うものが違う、などといった、シュールな冗談も聞こえてきました。

今回のガザワールドカップは、国連開発計画(UNDP)が、サポートしていましたが、
ギネス挑戦たこ揚げイベントは、
国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)が、
子どもたちのサマープログラムの一環で行ったものでした。

このような「支援」(適切なことばかどうか疑問ですが)は、なかなか伝わってきませんが、
ガザの人々が、人間らしく、普通に、楽しんだり喜んだりできるように
ガザの現場の国連職員も様々なアイディアを出して頑張っているのだと思います。

そのような活動を私たちも共に楽しみ、伝えていきたいところです。
そして、いつか、誰もが一緒にガザで楽しめますように。

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ガザワールドカップ続報

南アフリカでのワールドカップの観戦チケットが
売れ残っているとのニュースが流れてきました。
ガザワールドカップは、観戦無料。
早い者勝ち(first come, first serve basis)方式で賑わっているようです。

南アフリカでのワールドカップは、「コカ・コーラ」がスポンサーだそうですが、
ガザでは、なんと「ペプシ」が、5000ドルをサポートしたとのこと。
「ペプシ」の決断も、なかなかのものです。

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こちら、ガザワールドカップ2010の公式ホームページからお借りしたトロフィーの写真。
優勝チームに贈られるそうです。

Made in Gaza の、オリジナルトロフィー。
こちら、建築用の鉄骨で作られています。

ガザでは、イスラエルの厳しい封鎖政策のために、
建築資材はほとんど地区内に入ってこないので、
2008年末からのガザ攻撃で破壊された建物の再建は進んでいません。

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こちら、今年の3月に撮影したものですが、
壊された建物の鉄骨が残されているような状態です。
このような鉄骨を伸ばして再利用していると聞きました.

サッカーの試合は、順調に進んでいるようです。
「パレスチナ」チームは「イタリア」チームに敗れ、
「南アフリカ」チームは「ヨルダン」に敗れたようです。
決勝戦まで、目が離せません。

この情報、どうやら、南アフリカにも届いていると人づてに聞きました。
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ガザワールドカップ2010

BBCラジオをつけていいたところ、
ガザワールドカップ2010が開催されているとのニュースが飛び込んできました。
世紀のサッカーイベント???
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写真は、公式?ホームページGza World Cup 2010から、お借りしました。
http://gazaworldcup.org/ 

このニュースを世界中に発信するBBCもなかなかのものです。
情報は検問所もお構いなし、封鎖を飛び越えて伝わっていきます。

英語になりますが、開催背景も出ていました。

南アフリカ開催されるサッカーのワールドカップに被らないように
5月1日に開始し、15日まで続くようです。

非政治的なイベントですが、政党の方も歓迎。
政党ごとの主張を超えて、挙国一致を推進しましょう、とか。

大真面目に、ユーモアたっぷりの説明があります。

この「ワールドカップ」、トーナメント制で、16チームが参加。
アルジェリア、エジプト、イングランド、フランス、ドイツ、
オランダ、アイルランド、イタリア、ヨルダン、パレスチナ、
ロシア、セルビア、南アフリカ、スペイン、トルコ、アメリカ。
選手は、パレスチナ人と外国人の混合で、
ガザにいる、国連職員、NGO職員、ビジネスマンなどが総出のようです。

こちら、UNDP(国連開発計画)が支援していて、
公式ホームページには、しっかりUNDPのロゴまで入っていました。。
UNDPのセンスが良さにも感服です。

ラジオのインタビューで、
「ガザの人たちも普通の生活を楽しむ権利がある」との声がありました。

応援しましょう!

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パレスチナの子どもたちはサッカーが大好き。
(ヨルダン川西岸地区の難民キャンプにて)

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ガザの夕暮れ。

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受け継いで欲しい伝統工芸

ベツレヘムの由緒あるお土産屋「Holy Land Arts Museum」では、
オリーブ細工と並んで、真珠貝の細工が自慢です。
14世紀頃から続く、伝統技術だそうです。繊細なアクセサリーは逸品です。
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ぶどうの枝と鳩の模様のブローチ(30年以上前の作品)

細かい模様を描くのに高い技術が必要です。
ベツレヘムでは、長くクリスチャンにとっての貴重な収入源としての工芸でしたが、
最近では、この技術の後継者が減ってしまいました。

「Holy Land Arts Museum」の工房は、聖誕教会前にあるお店の2階です。
「若い技術者を育てる支援はしてもらえないか」と最初に持ちかけられたのが、既に13年前。
残念ながら、実現できずにいます。
「Holy Land Arts Museum」の職人は、最後の一人になってしまったそうです。
彼も年をとり目も悪くなり、昔のような繊細な仕事はできなくなったと言います。
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技術の違いは、一目瞭然です。
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上のピアスは最近作られたもの、
下のピアスは40年前頃に作られたもの(直径1.5cm)

店の親爺さんは、
「今ではこの(下の)ピアスを作れる職人はベツレヘムにはいないよ」
と、つぶやきます。

若い人が厳しい訓練を積んで、技術を身につけても、
作品が売れなければ、収入にはなりません。
また、ベツレヘム地区のクリスチャン人口の海外流出は深刻な問題です。
特に、2000年の第2次インティファーダ以降、若年層が出て行ってしまいました。

真珠貝は、元々、パレスチナ地方の最南端、紅海からのものを使っていましたが、
今では南米などから太平洋のものを輸入しています。
紅海産の貝そのものがなくなったのか、イスラエルから入らないのかは、聞いてみましたが
そこでは詳細はわかりませんでした。
貝の質が変わり、それに応じて作品も変わってきています。
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真珠貝そのものを洞窟(パレスチナ地方の昔の馬小屋)に見立て、
細工と組み合わせたクリスマスの聖家族の置物
(これはプレゼントでもらったので、別の工房のもの)

しかし、真っ白で光沢のある真珠貝を使ってこそ、繊細な高い技術が際立ちます。

パレスチナ地方では、金細工は、結婚のときに大切ですが、
装飾品として一般的で、高い技術を誇るのは、銀細工です。
真珠貝の細工も銀細工と組み合わせた、ブローチもあります。MP3.jpg
周りが銀細工のブローチ(直径3cm)
エルサレム旧市街にある古い付き合いの銀細工の工房に出して作ったものだそうですが、
と検問所で、ベツレヘムとエルサレム間の自由な移動は厳しく制限される現在、
気軽に「合作」が作れるような状況にはありません。

やはりありました。オリーブ細工との合作。
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40年以上前の真珠細工を生かしたオリーブ枠のブローチ(直径2.5cm)
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最近の作品でベツレヘムイメージ満載の馬小屋の置物(別の工房のもの)

一説によれば、オリーブ細工は4世紀から続く、伝統工芸とか。

伝統工芸の後継者が育ちにくいのは、ベツレヘムだけの問題だけではないでしょう。
ただ、これも、多大に政治・社会状況に影響されているベツレヘム。
それでも現実を嘆くだけでなく、できることを続けていく強さが人々にはあると信じたいです。

「本当に技術の高い真珠細工は、価値のわからない人には売りたくないから、しまっている。
 見たいときには、いつでも声をかけて」
と、店の親爺さん。
この商売あがったりの時期でもこだわっているのか、
それとも、パレスチナ大好き外国人の心を揺さぶる商売方法なのか・・・。
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